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2012年5月12日土曜日
私の家には
池があります。ビニールで造った粗末な池ですが、金魚がいます。
私と父は、
「いつかカエルが住み着く池にしたい」と思い
父の会社と家の近所にある池や学校からカエルの卵を採ってきました。
それから数年、幾多もの犠牲を払い私の家の池はついに
「カエルの帰ってくる池」になりました。
そして、今年もカエルが帰ってくる季節になり、とうとう帰ってきました。
カエルの名は
「モリアオガエル」
日本固有種の天然記念物です。
さて、肩書きがすさまじいことになっている「モリアオガエル」ですが、
今年も家に卵を産みに来まして、ソレを飼育しています。↓がタマゴです。

この泡の塊みたいなモノがカエルの卵です。この中に小さな白い粒があり、
それが
「オタマジャクシの素」です。
↓の画像の
赤丸で囲まれているのがソレです。

これがオタマジャクシになります。白いシッポのようなモノが生えているのが
分かるでしょうか?これがだんだん変化していきます。
無事、オタマジャクシになってほしいです。
今日はこれで終わりです。ありがとうございました。
2012年5月12日土曜日(終)
2012年5月26日土曜日
今日はオタマジャクシが、大分ソレっぽくなりました。
↓はタマゴの泡から1週間ほどたったころのオタマジャクシです。ピンぼけ見気味・・・。

これから1週間ほどで
↓

こうなります。大分大きくなっています。なにより、オタマジャクシの
素になる白い部分が無くなっています。
さて、ここで「モリアオガエル」について説明しましょう。
私の家の池に来るモリアオガエルは、
「学校」・「父の会社」・「近所の池」の3つから採ってきたタマゴから
生まれたカエルです。↓の写真が、「近所の池」です。

この池は
「カエルの聖地」です。なぜなら、この土地には
3種類のカエルが住んでいるからです。まさに聖なる土地なのです。
住んでいるカエルは「モリアオガエル」・「ツチガエル」・「トノサマガエル」の
3種類で、聞いた話によると「トノサマガエル」は
絶滅危惧種
らしいです。
しかし、ここ数年「ツチガエル」・「トノサマガエル」はよく見かけるのですが、
肝心の「モリアオガエル」は鳴き声しか聞こえません。ですが、今日は久しぶりに
その顔を拝むことに成功いたしました。↓です。

かなり黒っぽい色をしていますが、これは岩の中にいたからです。
↓の岩の間にて発見しました。

なぜ色が変わるかというと、周りの色に合わせれば敵に見つかりにくいからです。
そのため、茶色・黒・緑などの色に変色し、松の木などにくっつくと
松の木の皮の独特の模様に化けたりします。これを「保護色」と言い、
カメレオンやアマガエルなどのたくさんの動物が持っている特性です。
↓は上から見た写真です。

こんな感じで体を縮めて隠れています。
ところで、このカエルによく似たカエルで、「シュレーゲルアオガエル」という
カエルがいます。本当によく似ているそうです。
見分け方は、↓を見てください。

黄色くかこまれているところが目です。「モリアオガエル」は
目の周り、つまり虹彩がオレンジ色をしていますが、
「シュレーゲルアオガエル」は黄色っぽい色をしているそうです。
↓で全体像が分かりますか?水かきも発達しています。

近年、都市開発などで住み家を追われていますが、こんな池が
1つでも多く残ってカエルが増えてほしいです。
これで終わります。
2012年5月26日土曜日(終)
2012年6月3日日曜日
今日は、オタマジャクシを近所の池に放流したいと思います。
いっぱいいすぎると育てきれないので、半分ほど近所の池に
放流したいと思います。
↓の道具を使ってオタマジャクシを捕まえて、青いバケツに入れます。

バケツに入れた後、近所の池に持って行きたいのですが、
バケツに水がありません。仕方ないので家の池の水↓を使います。

緑色をしてます。プランクトンがいるからでしょう。
これをバケツにそそぎます。

これだけだと足りないので、水道水↓を入れます。

透明です。この中にはカルキ(塩素)というモノが入っていて
この中に入れると、オタマジャクシや金魚は死んでしまいます。
ですが、薄めればたいしたこと無いので、気にせずバケツにそそぎます。

これで良し。後はオタマジャクシをすくい取ってバケツに
入れます。大体半々になったと思います。↓

これを近所の池に持って行きます。↓が近所の池です。

放流します。↓
↓

放流完了。思い思いにくつろいでいます。↓

写真を撮っている私が写り込んでいますが、気にしないで下さい。
この池なら、同類もたくさんいるし、エサの心配も水が腐る心配も
ありません。あるのは天敵や生存競争です。この中から何匹が生き残るか
それはわかりません。もしかしたら途中で全匹死んでしまうかも知れません。
しかし、後は彼らの生命力・生存能力に賭けます。がんばれ。
話は変わりますが、ツチガエルを発見しました。↓

隠れているつもりなのでしょうが、全く隠れられていません。
泳ぐのはうまいし、早いのですが、地上に出ていることが多いです。
イボイボしていて、動きは速いですが鈍感です。
見られたことに感謝して、今日は終わります。
2012年6月3日日曜日(終)
2012年7月26日木曜日
2ヶ月ほどの時間がすぎ、オタマジャクシたちもどんどん大きくなっています。
私は水が汚れないように「ゼオライト」という石と、水草をケースに入れています。
こうすると、水替えの必要がなくなります。↓です。

さらに、オタマジャクシはカエルの子供なので、だんだんとカエルになって
ゆきます。↓は足のはえてきたオタマジャクシです。

↓足を拡大。

まだ小さいですが、この後ろ足がどんどん大きくなります。
私は、カエルが池に帰ってくるようにし向けたいので、ある方法を
行って、池に帰ってくるようにし向けます。まず、大きくなってきたり
少し足の生えてきたオタマジャクシを選んでケースに入れます↓

そして、ソレを池に沈めます↓

池に直接は放さないのは、ちょっとした事情があるからです。他の家の池なら別に
放しても問題ないと思います。コイとかがいるとダメですが・・・。
沈めた後は、1日1回様子を確認します。
そして、さっきの1匹の後ろ足がどんどん大きくなっていきます↓

更に頭の形や体の大きさがだんだん変わってきます。↓のようになったら
沈めていた容器から別の容器に移します。

上のようなちょっと角が出て来た感じになっら、次の日には↓のようになります。
片手が生えます。その数分後、もう1つの片手が生えました↓

↓のように、尻尾の生えたカエルになりました。これからだんだんと尻尾が
体に吸収されて縮んでいきます。

片手が生える前の角が出て来た感じの段階と、手が生えてきたりしたら
もうエラ呼吸ができないので↓のようなセットを造ります。

葉っぱを入れて、足場として炭を置きました。この後水を入れますが、
溺れない程度、つまり1cmくらいの深さになるように池の水を入れて、
霧吹きで池の水をカエルに吹き付けます。あとはフタをするだけです。
残されたオタマジャクシは↓のようにします。

赤く囲まれているのは、水に浮かんでいて、カエルがいます。
黄色くかこまれているのは、まだまだオタマジャクシなのが入っています。
尻尾つきのカエルも、1日経つと尻尾がどんどん無くなって小さな
カエルそのものになります。↓

こうなったらもう、放してもよいのですが、私はしばらく飼うことにします。
今日はこれで終わりです。ありがとうございました。
2012年7月26日木曜日(終)
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